メジャーなところでは映画版の「2010年宇宙の旅」で、土星に向かうソ連の宇宙船が木星のそばをわざと高速で通過して加速する、と言うシーンが描かれている(その間中、主演のロイシャイダー扮するアメリカ人科学者は恐怖にかられた美人のソ連人宇宙飛行士にしがみつかれるという羨ましいシーンである)。なんだか、そばを通過するだけで加速できるなんておかしな感じだが、その分、わずかとは言え木星の速度は小さくなっているのである。だから、フライバイだって立派な環境破壊である。