速いコンピュータでも数十個、数百個とはあまりにも少ない。勿論、最高速のスーパーコンピュータならもっとたくさんできるが、それでも限界はある。なぜだろうか?星の運動を計算する時には、星と星の間の力を全て計算しなくてはいけない。例えば、星が1000あったとしよう。そのうちの一個の運動を計算するためにはその星以外の999個の星が及ぼす重力を全て計算しなくてはいけない。星は全部で1000個あるから大体、1000×1000=1000000で百万回の計算をして始めて、1000個の星の集団の中に働く力を計算できることになる。つまり、いつも星の数の2乗くらいの計算量が必要になるわけだ。星の数が2倍になれば計算量は4倍、10倍になれば100倍、とかになってしまう。 さて、僕が数十個、数百個くらいなら計算できるといっているのはパワーマックくらいの計算機の話しだ。最近のパワーマックは結構高速だから、最高速のスーパーコンピュータに比べても千分の一くらいのスピードは出る。仮に、パワーマックなら100個くらいは簡単に計算できるとしよう。で、まあ、スーパーコンピュータなら1万個くらいできるかな、と思うのだか、計算量が星の数の2乗に比例するから星の数が100個から一万個と100倍になれば、計算量は100×100=10000で一万倍になってしまい、1000倍というスーパーコンピュータとパワーマックの速度差を簡単に越えてしまう。だから、たくさんの星の運動を計算するのはとっても大変なのだ。