現在の理解では、生物の進化=遺伝子の進化、ということになっているから要するに生物がどう進化してきたかを見るには遺伝子を見るのが一番正しい。さらに、遺伝子の進化、と言っても基本的には突然変移の繰り返しに過ぎないから、遺伝子がどれくらい異なっているかを知ることができれば、生物の種同士の進化的な「距離」を知ることができる。この様な方法が確立したおかげもあって、現在では生物の進化の歴史、
いわゆる系統樹というものがかなり正確にわかるようになってきた(しかも、この最新の成果はここで見ることができる。残念ながら英語であるが、bacteriaとかanimalとか解るところだけ見ていても楽しい。)。 逆に、この生物の進化の仕方をモデル化することにより問題を効率良く解く遺伝的アルゴリズムなるものも開発され、計算機科学で活用されている。