Science 論文:アロメトリーの進化
Scienceの2/4号にアロメトリーの進化の論文が掲載されている。アロメトリーとは、体の大きさと他の生物学的な量、たとえば、寿命とか、代謝率とかの間に成り立つスケーリング則である。これは種間で広く成り立つスケーリング則であり、これからはずれることは難しい。となると、生物が進化するときも、この法則の外には外れることができないはずである。この様な強い拘束条件は進化を阻害するはずである。なぜなら、体が大きくなったら寿命も伸びないといけないが、体が大きくなる遺伝子と寿命が伸びる遺伝子は、ぜんぜん別のもののはずだからだ。で、問題。生物が進化するときは遺伝的にアロメトリー則からはずれることができないのか、それとも、淘汰でアロメトリーから外れたものは子孫を残せないのか?
結論を言えば、後者であった、というのがこの論文の結論だ。チョウを例をとって、品種改良で強制的にアロメトリー(この場合は体の大きさと羽の大きさの関係)からはずれた個体を作ってみると、いくらでも作ることができる。ところが、これを異性とかけあわせようとすると、アロメトリーから外れた個体は1/3しか子孫を残せない。その理由が性淘汰なのかそもそも、交尾の競争で負けているのかはわからない様だが。遺伝子にはアロメトリーは書き込まれていないようだ。



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GENOME 2

2005年度の卒研生用に用意したゲノム2を読み始める。来週の水曜日に初回のセミナーがあるのでまさか読んでおかないわけにもいかない。改めて読むといろいろ面白い。しかし、600ページ近い大著だというので敬遠されて来年は卒研生が1,2名という状態。というか、数年前からいずれにせよ見捨てられててほとんど学生が来なくなってるんだけどね、卒研配属では。





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小論文採点システム
小論文採点サイトというものができたというので行ってみたが、「問題文を入れなさい」みたいな欄があって使えなかった。自分の文章を採点してみたかったのだが残念。



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Theoretical Biology Portal
阪大の時田氏 Theoretical Biology Portal を立ちあげたとメイルを頂く。Pukiwikiという改変可能なHPみたいなシステムである。よく見たことがあるのではないか。今は、ユーザ IDと、パスワードがかかっている。「知り合いには伝えていい」と言われてますが、ここを見るような人全てに伝えていいか怪しげなので、「自分は関係者だ(生物学の理論研究をしている/目指している)と思う人は時田さんか僕までメイルください。



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LAP
Liquid Association Pairsというものを知る。N個の対象物があり、それらが相関しているかどうかを見たい場合には基本的に2体の相関係数を見ることが多いが、ここに第三者が介在して、相関を変えていると複雑になる。例えば、Zというスイッチがあり、そのスイッチがオンならXとYは正の相関(Xが増えればYも増える)、オフなら負の相関、とか言う風になっているとすると、XとYの関係を見ただけではZがオン・オフの状態が混じってしまうので、正負の相関がお互いにキャンセルして、見た目上ゼロになってしまう。これを防ぐためにX,Y,Zの3つの関係をみよう、というものらしい。遺伝子の場合にはZがXとYの関係を決める、ということはよくあるので、重要なことのようだ。ただ、これは結局、XとYとZの掛け算の平均値をみるのと本質的には変わらないので、3体の相関を見ているだけである。となると組み合わせはN<sup>3</sup>あるわけで遺伝子が数百から数千あると到底、チェックしきれない。使い物になるのか疑問である。



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