News Weekの記事から
News Week日本版にはMy Turnという「著名人でない」人が原稿を書く1ページのリレー連載記事がある。


リレーと言っても個々の記事には関係なさそう。また、「著名人でない」とは書いたが、大学教授が出てきたりもするから(全ての大学教授が著名人ではないのは言うまでもないにせよ)、完全に「一般人」しか寄稿しないかというとグレーゾーンな寄稿者もいる。今週号のMy Turnには「ただの科学者に感謝の言葉を(原題:Let's Not Crowd Me)」と題して、ごく普通に物理学(化学物理学)の大学院を卒業して、アメリカ合衆国の国家安全保障省の特別研究員になったブルーマー氏の寄稿であった。彼は、大学院時代の研究とは全く異なった、国家安全保障関係の応用研究に従事している。そこで気づいたのは、今の非常に注目を浴びる立場と、大学院時代の全く注目を浴びない立場との極端な落差である。要するに彼は基礎研究が軽視されすぎじゃないかと心配になったのだ。大学院時代には注目されないのがあたりまえだったのに、重要な応用に関わってみると金も人も無尽蔵なまでにつぎ込まれていてその落差に愕然としたのだろう(記事中にはそういうことは書かれていないが)。非常に身につまされる、また、「いいこと」が書いてある記事だった。このブログにアクセスしている人の多くは「科学者」関係だろうから、きっと立場は共有できると思う。全文を打ち込むのも無理なので一部、引用しよう。
称賛の言葉を浴びせられると、どうしようもなく居心地が悪い。まるで、劣悪な環境で労働者を働かせて利益を搾取する工場経営者のような気分になるのだ。

ここの部分の引用だけでどんなことが書いてあるか大体想像できると思う。同時に、おそらくは物理で博士号を取得したであろうブルーマー氏の現在の環境は結構参考になるかもしれない。物理の博士号を取得したからと言って物理学者になるだけが能じゃない.もっと「報われる」職はいっぱいありそうだ、ってこと(日本じゃ無理かな?)

Posted by tag 10:32 | 日記 | comments (0) | trackback (0)
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