ゲノム微生物学会 DAY 1
ゲノム微生物学会初日

知り合いは皆無。受付で深津先生といっしょになり自己紹介する。「進化学研究会の会報に共生微生物の話を書いておられたのを読んでました」と言ったら「evolveに投稿していた田口さんでしょ」と切り返されたのには驚いた。10年前のことなのに恐ろしい記憶力。総会では吉川寛先生が会長に選ばれる。総会後の合間の時間に岩崎秀雄先生のポスターを説明してもらう。小山さんとの関係で何度かお顔は拝見していたけど、話したのは初めて。すごくいい人だった。シアノの話で盛り上がった。特別講演、吉川さんはゲノム微生物の将来を(政治的な観点から)憂える講演をしていた。今は「共通性から多様性の時代」ということだそうで、僕からみると「普遍性の追求」に見えるので、ちょっと意外だった。結局、Comparative Genomicsをやったときに、「共通の8割」に注目するか「個別性の2割」に注目するかで印象が違う。僕からみると今でも十分普遍性の追求に見えるけど、昔からやっている人には違うように見えるんだろうなあ。穴澤修治さんは企業の方だが、発酵微生物を遺伝子改変で作っていく話は圧巻だった。必要な遺伝子を一遺伝子変異で同定し、「要らない遺伝子」を落としていくと性能が上昇、という話にはうならされた。SFの様な話だな。一般講演は「新規ゲノム配列の決定」で、いろいろな微生物のゲノムを決め、近縁種のゲノムと比較して、何が違うか、という議論が盛んだった。殆どルーチンワークの域に達している感じ。ゲノムだけから代謝マップや細胞膜上のレセプターまで全部「絵が描けてしまう」のはすごい。

ゲノム配列→ブラストサーチ→遺伝子同定→生物機能判明

という流れ。これはいずれ自動化できそうだな。「微生物新種同定ロボット」が土壌からどんどん新種の微生物を同定する、という時代が来そう。深津先生の講演は初めて聞いたが、予想通り、すばらしい出来だった。講演のテンポは速いのに解りやすい。従来からのイメージ通り、まさに生き馬の目を抜く感じ。できすぎ、と思ったのか吉川さんがつっこみを入れていた。祝賀会では深津先生の講演の評判が高かった。なんか、みんな知らない(初めて聞いた)みたいで、10年前から聞いている僕としては非常に意外だった。この学会は僕の予想以上にヘテロな学会なのかもしれない。その方が、僕には好都合だけどね。全くの新参者だから、ゲノム生物学自体。祝賀会では主に、岩崎さんに相手してもらう。いろいろなことを教えてもらってたのしかった。向こうは早稲田にいるわけで、何か一緒に出来れば好都合ではある。うまく、いくかな?明日の朝は自分の講演。ちょっとは緊張するかな?
Posted by tag 21:25 | 研究会 | comments (0) | trackback (0)
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