全くみたことも聞いたことも無い雑誌から査読依頼が来る。”As you are a specialist in Nonmetric Multidimensional Scaling analysis,”などと書かれている。これはこんなものやこんなものを書いたせいかもしれない。まだ、全然中身を見てないが、雑誌の性質からして、nMDSを使っているにせよ、分析対象は僕には未知のもののようだ。あげくに"Please note that the current rejection rate of this journal is over 60%."などという記述が。そんな雑誌の査読を僕に頼むなよな。 If you are unable to accept my invitation, please let me know within 2 weeks.だと。2週間でどうするか決めろ言うことだ。どうしたらいいのか?困ったなあ。
nMDSに激震が走った余波で逆に一気に研究が進んだ...ような気がするが、どうだろう。共同研究者は厳しい人たちなのでなかなか納得しないかも。今日も激しくやりとりを繰り返す。午後の時間帯が完全に向こうの「夜中」になっているのでやりとりをするのもつらい(向こうもつらいだろうけど。現地時間で午前2時,みたいなメイルがよく送られてくる)。一人が日本人、もう一人がインド人というのもつらい。日本人を優先すると、僕のひどい英語からすると、日本語でメイルを書くべきだが、そうするとインド人には分からない。しかし、日本人にメイルして、インド人には「日本人に聞いてくれ」というのもひどい話だし。何がベストかよくわからない(おまえの英語がよくなればいいんだという自明の解には触れたくない...。)
Nature 5/19号のResearch Highlightsのコーナー(p251)に早川美徳さんらのPRL掲載ペーパーが取り上げられていた。PRLの方は読んでないけど、どこかで聞いたことがあり、確かSPHで石の水切り(水の上を石がジャンプするやつ)のシミュレーションをしていたのじゃないかと思う。PRLに載ったのか。その上、Natureでも取り上げられるとは。きっとご本人は気づいてないよな。誰か、教えてあげて。
悪名高きImpact factor、それでも気になるimpact factor。気になる方はこちらででどうぞ。ここ数年、自分の論文が掲載(予定を含む)された学術雑誌のImpact Factorを調べてみたらこんな感じ(2003年版)。
<ul><li>J. Phys. Soc. Jpn. 1.903</li>
<li>Granular Matter 1.135</li>
<li>Physica D 1.559</li>
<li>Adv Chem Phys 2.105 </li>
<li>BioInformatics 6.701!</li></ul>
実感とは合いませんなあ。Granular MatterがJPSJの6割近いImpact factorというのはちょっと高すぎる気がするし、Physica DがJPSJより低いというのも。何よりBioinformaticsのこの値はなんだろう。Phys. Rev. Lett.(7.035)に肉薄している。さすが生物系はImpact Factorの値が高い。こんないい加減な指標でいろいろランキングされたら本当、たまったもんじゃない(別に生物系を非難してるわけじゃなくて、生物系と物理系をいっしょにランキングされたらかなわんなあ、というだけです。そんなことしてないか)。
ニューズウィーク日本版という雑誌の6/1号の59ページにこの話が掲載されていた。こういうのって結構、マスコミは好きだよね。複雑系ブームを作ったのもマスコミだったし。こういうのは一般の人にも「うけ」やすいよね、結構。